2012年1月31日火曜日

Pat Metheny Tour in Japan 2012 ライブリポート:その1

2012年1月17日から30日にかけて全国3会場(名古屋〜東京〜札幌)、20公演行われた今回の来日ツアー。昨日の札幌公演をもって全日程が終了しました。Patの演奏を観るのは今回で6回目となりましたが、初めて地元札幌で観るチャンスに恵まれたという感慨深い気持ちを胸に抱きつつ、会場となったニトリ文化ホールへ足を運びます。(ちなみに札幌での公演は今回で3回目だったそうです。)

『An Evening with Pat Metheny with Larry Grenadier』と銘打たれた今ツアー。Brad Mehldauの "The Art Of The Trio" に参加していたベーシスト、Larry Grenadier(ラリー・グレナディア)とのデュオです。パットとラリーは今回が初共演ではなく、パットの99>00トリオにラリーが参加していたり、逆にパットがThe Art Of The Trioに参加する形があったり(2007年スペインでのライブ)と、何かと接点があったようです。パットとベーシストとのデュオはこれまでにCharlie Hadenとの演奏がありましたが(ミズーリの空高く)、ラリーの感性から生まれるサウンドはパットとどのように混じり合っていくのか、とても楽しみなところです。

ではさっそく当日の曲順に従ってレビューしていくことにしましょう!

2012年1月30日月曜日

Tears In Heavenの伴奏を弾こう!(初級)

アコースティックギターを弾く人の多くが憧れる名曲、エリック・クラプトンの「Tears In Heaven」の伴奏にチャレンジしてみましょう!アルペジオを中心にした指弾きのテクニックと、上手にコードチェンジをする左手のテクニックは、どちらもギター演奏に必要な基本中の基本。この曲を学ぶ中でしっかり身に付けてくださいね。

ではさっそく楽譜を見てください。(曲の途中まで抜粋してあります。)

2012年1月28日土曜日

アドリブ研究:トルコ行進曲のメロディに挑戦!

クラシックの名曲「トルコ行進曲」のメロディに挑戦してみましょう!元々はモーツァルトが作曲したピアノの曲です。クラシックの曲はヴァイオリンやピアノのために書かれたものがほとんどです。ギターの音の並び方や得意な指使いはそれらの楽器と異なるので、演奏するのが難しくなってしまう場合があります。しかし逆に考えると、いろいろな指使いを学んだり、スムーズな指の動きを作るエクササイズとして非常に有効です。もちろんアドリブのフレーズとして使えるアイディアも数多く含まれているので、この機会にぜひチャレンジしてみてください。キーはAマイナー。原曲にはコードも入っていますが、今回はメロディだけをシングルノートで弾いてみましょう。

2012年1月27日金曜日

ウクレレで弾くドレミの指使いを憶えよう!

曲のメロディは高い音から低い音まで、広範囲にわたっていることが多々あります。そんなメロディを上手に弾くためには、指使いにも工夫が必要です。ここでは低い音域から高い音域までを弾ける指使いを覚えましょう!

ウクレレは種類によってネックとフィンガーボードの長さが異なります。戦前のオールドマーチンのようなソプラノでは12フレットが普通でしたが、楽器の発展とともにネックの長いものが製作されるようになりました。現在ではソプラノでも15フレットあったり、コンサート、テナー、バリトン、あるいはロングネックのソプラノというように、18フレットから20フレットくらいあるものが普通になってきました。ネックが長くなったということは、それだけ高い音域まで演奏できるようになったということなので、ウクレレの可能性も広がったと言えるでしょう。ただ、実際のメロディに必要な音域、聞いていて違和感のないオイシイ音域はそんなに高いところまではいきません。ですのでここでは大体12フレットくらいまでを2つの範囲に分けて、指使いを覚えていくことにしましょう!

2012年1月25日水曜日

PatMethenyLabo:「Third Wind」アドリブフレーズに挑戦!

ジャズギタリストとして、そしてコンポーザーとして素晴らしい作品をたくさん残してきたパット・メセニー!デビュー当時からすでに才能を開花させていましたが、それに驕ることなく絶えず努力をすることで、現在では世界のトップと言えるテクニックと感性を身に付けることに成功した人でもあります。そんなパットの曲に挑戦してパットの感性を少しでも感じられたらと思い、この曲にチャレンジしました。もちろんそう簡単には弾けるものではありませんが、それも含めてぜひみなさんにもトライしてほしいと思います!


2012年1月24日火曜日

PatMethenyLabo:Orchestrionツアー2010 in Tokyo ライブレポート!

2010年にPatが東京で行った「Orchestrion」ツアーのライブレポートを再び掲載します!2012年の来日ツアーがすでに始まっていますが、前回来日時の2010年ツアーもすごかったです!当時の雰囲気が少しでも伝わればいいなと思っています。ぜひご覧ください!。。。。。


2012年1月23日月曜日

「相対音感」と「移動ド」について

音感というと絶対音感という言葉を思いつく人が多いと思いますが、ポピュラー音楽で必要な音感は「相対音感」といいます。今回は相対音感を身につけるために有効な「移動ド」の考え方を分かりやすく説明します。誰でも簡単に実践できるのでぜひトライしてみてください!

「移動ド」って何?
まず最初に移動ドとは何なのかについて説明したいと思います。ここで仮にみなさんが「ドレミファソラシドを歌う」という状況になったとします。その時きっとみなさんはCという音(ギターで言うと5弦3フレットや3弦5フレットなど)から始まるドレミファソラシドを歌うでしょう。もちろんこれは正解で、Cから始まるドレミファソラシドのことをCメジャースケールと言い、キーはCメジャーということになります。

さて、ここからが本題です。

2012年1月22日日曜日

ウクレレでAmazing Graceを弾こう!伴奏編

ウクレレでtraditional songの「Amazing Grace」を弾いてみましょう!コードの数も少ないしメロディも簡単ですので、これからウクレレを学びたい人にはぴったりの曲です。基本テクニックを勉強しながら挑戦してくださいね!

まずはリズムパターンから学ぼう
リズムを弾くときには「ストローク」という奏法を使います。これは右手を上下に繰り返し動かしながら、アクセントや空振りを使ってパターンを作るという弾き方です。次の図を見て下さい。

2012年1月21日土曜日

How to play ダウンストローク

■ダウンストロークとは
ダウンストロークはピックを使って伴奏するときに必要なテクニックの一つです。ピックを6弦の低音弦側から1弦の高音弦側に振り抜き、6本の弦全てを鳴らすのが基本です。場合によっては6本の弦のうち部分的に5本、4本、3本などを鳴らすこともあります。リズムギターに不可欠なテクニックなので、しっかりマスターしてくださいね。


2012年1月20日金曜日

シングルノートピッキング時の手の動かし方

シングルノートピッキングにはいろいろな手の使い方があります。手のどの部分をどのように使うかについて、演奏性と音色のポイントから説明します。自分の弾きたいスタイルに一番合う方法を学んでくださいね!


2012年1月19日木曜日

ピックの握りの力加減


ピックを握るとき「ピックがずれないように」という意識で握っている人がほとんどだと思います。確かに演奏中にピックがずれ落ちてしまわないようにするのは大切なのですが、だからといって強く握ってしまうと音色が固くなり右手が柔軟に動かなくなってしまいます。音色と演奏性を両立させるために、ピックの握りの適正な力加減を学びましょう。

■握りの力加減をチェックしよう
ではまず自分がどのくらいの強さでピックを握っているのかチェックしてみましょう。ピックを握り、ピックの先端をもう片方の手の人差し指で触ります。ピックの先端を上下に動かしてみてください。ピックの状態はどうなっていますか?ピックが柔らかく上下に動けばOKですが、もしピックが動かない状態であればピックの握りが強すぎるということなので、力加減の修正が必要です。


2012年1月18日水曜日

PatMetheyLabo:メセニーインポジションとメセニーストレッチ

パットメセニーならではの左手テクニックを紹介します。パットのフレーズにも大きく関係しているテクニックをぜひ学んでください!

メセニーインポジションについて
まずインポジションという言葉についてですが、ギターを弾く際の左手の基本的なフォームのことです。指を隣り合ったフレットに順番に配置していきます。このとき親指はネック裏のだいたい人差指と中指の真ん中くらいにあるのが普通ですが、「メセニーインポジション」の場合は薬指の裏にもっていきます。このフォームが演奏にどのように影響するのでしょうか?

2012年1月17日火曜日

弦の交換に必要な工具

ここではギター弦の交換方法を視覚的に分かりやすく紹介していきます。弦は時間が経つと錆びや汚れで劣化します。ギターを買ったときから弦を張りっぱなし、という人もいるかもしれませんがそんな人は特に注意が必要です。劣化した状態のまま弾いているとザラザラして弾きずらく、音色も良くないので上達の妨げになります。ある程度長く弾いて弦の状態が悪くなってきたなと思ったら迷わず交換しましょう!

まずは必要な工具を揃えましょう。それぞれの使い方を学んで効率よく交換できるようになってくださいね。

ニッパー
長さが余った弦や古くなった弦を切るために使います。ラジオペンチなどでも弦を切ることはできますが、ニッパーの方が細かいところまで刃が届くのでおすすめです。あまり小さすぎると力を入れずらいので、ちょっと大きめのものが良いと思います。
[ワンポイントアドバイス] アコギの6弦やベースギターの弦は太いので切るのにかなり力が必要です。そんなときは一気に切ろうとせず少しずつ刃を入れていくようにすると意外と簡単に切れますよ!

2012年1月16日月曜日

ピックの種類による持ち方の違いについて

ギターのお店に行くと様々なピックが置いてあります。ピックの大きさも厚みも様々で、それにより音色や演奏できる事柄がかわってきます。より良い演奏のために自分にとって正しいピックを選び、握り方を学ぶ必要があります。以下にギタリストの演奏傾向と特徴をジャンル別に紹介します。ピックの特性を知って、ベストな演奏を目指しましょう!

■ロック系のピックと握り方
ロックでは一般的にエレキギターが使われます。エレキギターにはニッケル弦を張りますが、アコギ用の弦と比べて細くテンションが柔らかいのが特徴です。柔らかい弦を無理なく弾けるピック選びがポイントです。またロック特有の高速フレーズやスウィープピッキングなどは、ピックを繊細に扱うテクニックが必要です。ロック的奏法には大きさが普通からやや小さめで厚めのピックを使い、指先を細かく動かすピッキングが向いています。腕全体を使った力強いピッキングだと、弦への当たりが強すぎてクリアな音色が出ません。また小さくても厚めのピックを使うことで、細かい動きでもしっかりした音を出すことができます。

2012年1月15日日曜日

曲のキーについて学ぼう

普段何気なく使っているけどちゃんと意味が分かっていない音楽用語ってありますよね。そんな言葉の代表格「曲のキー(key)」について分かりやすく説明します。

キー(key)って何だろう?
みなさんご存知の通り、世の中にはたくさんの曲があります。それらの曲にはメロディやコード進行がほとんど必ず付いているのですが、よくカラオケなどで曲をそのまま歌おうとすると「このメロディ、高すぎて(低すぎて)歌えないよ...(悲)」という事態が起こります。なぜこのようなことが起こるのかというと曲のメロディの音域と自分が歌える音域が一致していないからなのです。(音域=一番低い音から一番高い音までの範囲のこと。)この場合、メロディ全体を低くしたり高くしたりして自分が歌える音域に合わせるとちゃんと歌えるようになります。実はこのとき、メロディの中心となる音を基準にしてメロディ全体を変化させています

2012年1月14日土曜日

I Want You Backのメロディの弾き方!

Acousphereが「Love Guitar」というアルバムをリリースしたときに、ダンスミュージックをギター2本で演奏したらどうなるか?ということに新しくチャレンジしました。その時選んだ曲の一つが、Jackson 5の名曲『I Want You Back』!最初はどんなアレンジになるか手探りな状態でしたが、今ではAcousphereのライブで必ず演奏するレパートリーになりました。僕のパートはメロディとアドリブなのですが、そのメロディの弾き方を動画にしましたのでぜひご覧ください!

GuitarBlogおすすめアイテム!

当ブログおすすめのアイテムをご紹介します。興味のある項目をクリックしてご覧ください!

CD、MP3、DVD、音楽書籍など
・Acousphere Record
・Pat Metheny関連

2012年1月13日金曜日

PatMethenyLabo:目をつぶって演奏することとクリエイティヴィティ

Pat Methenyは演奏の大部分を目をつぶって演奏しています。
なぜPatはそうしているのか、その理由を考察していきます。

Patの演奏シーンを見ていると、目を開けているのはメロディを弾いているときと、演奏中に大きなポジション移動があるときです。他に自分以外のミュージシャンがアドリブをとっているときに、その人の方を見ながら伴奏をしているときもあります。逆に目をつぶっているときはアドリブを弾いている最中です。難しいアドリブフレーズを弾くときに目をつぶっていると間違える可能性があるのでは?と普通考えてしまいますよね。でもPatの場合は違うのです。

アドリブを弾くときには目をつぶっている方が良いのか?
ここでシンプルに疑問が浮かびます。アドリブを弾くときは目をつぶっている方が良いのでしょうか?ほとんどのギタリストは演奏のほぼ全てを目を開けて弾いています。間違えず正しい音の選択をし、正確に演奏するためには当然の弾き方ですよね。視覚で両手を完全にコントロールできるのですから、これほど安全な弾き方はありません。

ここでちょっと人間の知覚について考えてみたいと思います。
知覚には視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の5つがあります。
ある文献によると、物事を判断したり認識したりするときのこれらの知覚の割合は、
視覚87%、聴覚7%、嗅覚3%、触覚2%、味覚1%
という具合なのだそうです。視覚の割合が圧倒的に多いのが分かります。つまり視覚を頼りにして物事を行えば、大抵の場合は大丈夫ということです。

2012年1月12日木曜日

パット・メセニー2012年来日ツアー迫る!

2012年もパットは日本に来てくれます!
来る1月17日よりおよそ半月に渡って来日公演が行われます。
毎回のように異なる楽器編成・新しいアイディアで我々を驚かせてくれるパットですが、今回はベースとのデュオ。
以前チャーリー・ヘイデンと「ミズーリの空高く(Beyond The Missouri Sky)」という作品を発表していますが、今度のラリー・グレナディアとのデュオはどのようなサウンドになるのでしょうか!

『An Evening with Pat Metheny with Larry Grenadier』

2012年
1/17(tue) - 19(the) NAGOYA Blue Note
1/20((fir) - 28(sat) Blue Note TOKYO
1/30(mon) ニトリ文化ホール (旧・北海道厚生年金会館)

東京のブルーノートはそろそろ完売間近なようですが、札幌、名古屋はまだチケットが入手可能なようです!
僕は今回久々に札幌にもパットが来てくれるので、札幌で観たいと思います!

2012年1月11日水曜日

Pat MethenyLabo:「James」アドリブ研究その2

Jamesのオリジナルアルバムバージョンからのアドリブソロコピー、その2です。



TAB譜はこちら!

<フレーズの説明>
・再生時間7秒
前のフレーズの終了時点で、人差し指で押さえていた1弦7フレットのLaを薬指に持ち替えます。これは1弦を使ってフレーズを弾き続けるためです。同じ弦を使うことで音のバラつきがなくなり、音質の統一性が取れるようになります。1弦5フレットのSoは人差し指になり、次に小指で1弦10フレットへジャンプ。Pat in-positionは小指を使ったslideやhammeringを弾きやすいフォームなので、このジャンプは練習すればできるようになるテクニックです。この時点で3弦ルートポジションへ移動完了。2弦8フレットのAbはキーの中でb5度の音。ブルージーな雰囲気を一瞬醸し出すことで、ダイアトニックなフレーズの中にスパイスを効かせています。

2012年1月10日火曜日

モードについて

アドリブを勉強しようとすると必ず出てくるのが「モード」という言葉です。世間一般でモードというと服飾関係の言葉で、モードの新作が云々というのを良く聞くかと思います。この場合のモードの意味は、伝統的スタイルではなくモダンなスタイルというような意味です。言い換えるとモダンな雰囲気を持っている服ということですね。

モードの概念
音楽用語としてモードという言葉を使うと、音(スケールや曲)の持つ響き、雰囲気ということになります。我々がよく知っているスケールにはメジャースケールとマイナースケールがありますし、曲のキーにもメジャーとマイナーがあります。実はこれら以外にもいろいろな響きのスケールや曲があり、それを表現する言葉がモードということなのです。

モードを勉強するにはモードの響きを理解することが不可欠です。例えばメジャースケールは明るい響きがしますよね?実はメジャースケールもモードの一種です。一番馴染みのあるメジャースケールを響きの基準と考えて、いろいろな響きのスケールを導きだしてみましょう。

Ionianから派生するモードスケール
モードにはいろいろなキャラクターのものが存在します。メジャースケールのことを別名でIonian(アイオニアン)と言い、このIonianから6つのモードスケールが生まれます。まずアイオニアンをこのように表記します。
・Ionian : R(ルート), 2, 3, 4, 5, 6, 7

2012年1月8日日曜日

ギター試奏レポート・Gibson ES-335

世界に名だたる2大ギターメーカー「Gibson(ギブソン)」と「Fender(フェンダー)」の名前はみなさん良くご存知だと思います。そのGibson社から発売されて以来、世界中のギタリストに愛されてきたギターがこの「Gibson ES-335(ギブソン・イーエス・スリーサーティーファイブ)」です。日本では「サンサンゴ」という愛称で広く親しまれていますがどんなジャンルの音楽にも対応できる柔軟性と素晴らしいサウンドの虜になっているギタリストは数えきれないでしょう。今回はその「335」を試奏して感じたことを楽器を選ぶときの大切なポイントの説明を交えながらリポートします!

「335」ってどんなギター?
世間で一般的に使われている呼び方で言うと335はセミアコースティック、略して「セミアコ」という種類のギターです。これは "アコースティックな部分をいくらか持っているギター" というニュアンスの言葉でこの楽器の構造上の特徴からそう呼ばれています。簡単に説明しますといわゆるエレキギター(例えばフェンダーのストラトキャスター)は "ソリッドボディー" と言って空洞が無いボディをしています。反対にジャズギター(ギブソンのL-5など)はフォークギターに近い大きな箱のような空洞を持つボディでフルアコースティック、略して "フルアコ" といいます。このソリッドボディとフルアコのちょうと中間のようなボディを持っているので「セミアコ」と呼ばれているという訳です。

2012年1月7日土曜日

正しい左手の形で弾こう!

意外に思う人もいるかもしれませんがギター演奏とスポーツには共通するところがたくさんあります。動かし方の違いこそあれどちらも体を使うことに変わりはありません。スポーツから学べるアイディアをギターに応用してより良い演奏を身に付けましょう!

ギターとスポーツの共通点から学ぶ
例えば野球のバッターの場合、正しくバットを構えて正しくスウィングすることがヒットやホームランを打つのにとても大切ですよね。ギターも同じで正しくギターを構えて正しい指や腕の動きをすることが良い演奏に必要なのです。これから説明する「指の動かし方(=フィンガリング)」はバッターで言うところのスウィングに当たります。バッターの場合は、1:ホームランを打てるけど三振がたくさんある、打率が低いタイプ=ブンブン大振りするタイプと、2:ヒットをたくさん打てて三振が少ない、打率が高いタイプ=コンパクトに振るタイプに分かれると思います。しかしギターの場合はいつもしっかりと弦を押さえられて外さないフィンガリングが求められます。要するに打率の高いフィンガリングはバッターと同じでコンパクトに動くということなのです!ではコンパクトなフィンガリングとはどういうものなのか説明をしていきましょう。

2012年1月6日金曜日

フレットを押さえるときの正しい場所

ギターを上達するためにはコツが必要です。正しくギターを持つ、ピックを握る、弦を押さえるなどなど、たくさんのコツが積み重なって良い演奏になっていきます。ここでは弦を正しく押さえるというポイントの中から「指板のどこを押さえれば良いのか」を説明します。正しい場所を憶えて、楽に良い音でギターを弾けるようにしましょう!

フレットの際を押さえて省エネ&クオリティアップ!
弦を押さえる場所には、例えば5フレットと6フレットの間のように幅があります。この間のどこを押さえても良いという訳ではなく、良い音を出すためにはいつも一番良いスポットを押さえる必要があります。フレットの際(※フレットの際というのは、フレットの真上ではなく、ぎりぎりフレットに触るくらいの場所のことです。)を押さえると指の力は全然いらないのに、くっきりとした良い音を出せるんですよ!指の力を使わない省エネをしながら、しかも良い音で演奏できるなんて素晴らしい!!では以下の説明を見ながら一緒に試してみてください。

写真の人差し指に注目してください。フレットとフレットのちょうど中間くらいの場所を押さえていますね。実はこれだとちゃんと弦を押さえられなくて、弦のビリビリ振動する音が出てしまいます。そしてその音を出さないように左手に余分な力が入ってしまい上手に弾けない悪循環になってしまうのです。

2012年1月5日木曜日

フィンガリング・プラクティス

ギター演奏には右手も左手も両方大切ですが、それぞれ役割が異なるので、別々のポイントを練習する必要があります。
ここでは左手の動かし方に絞った練習方法を紹介します!
初心者の人は左手の指がしっかり動くようになるように、だいぶ弾けるようになった人は基本を確認するために、しっかり取り組んでみてください!

正しい左手のフォームを作って練習しよう
練習するときに気を付けてほしいポイントは、「正しい左手のフォームを作る」「フレットの際を押さえる」「コンパクトに指を動かす」の3点です。速く指を動かすことよりも、ゆっくり1本1本の指の動きを確かめながらフォームを作るということを重視して練習してください!

2012年1月4日水曜日

スライド奏法を学ぼう!

ギターの基本テクニックの一つ「スライド奏法」について説明します。

スライドってどんな弾き方?
どんな楽器にもその楽器にしかない独自の演奏方法がありますが、スライドはギター特有のものです。弦を押さえている指を滑らせて独特の音色を出し、まるでボーカリストが歌っているような効果(!)を作り出す素晴らしいテクニック!この機会にマスターしてギター演奏の幅を大きく広げてください。

スライドの種類
一口にスライドと言っても、いろいろな弾き方があります。演奏のポイント別に分類するとこうなります。
・スライドの方向:アップ、ダウン
・スライドの幅:小(1フレット分など)、中(5フレット分など)、大(12フレット分など)
・スライドのスピード:ゆっくり、速い、超速い
この3つのポイントからどんなスライドが良いのかを考えて演奏するのですが、まずは基本の弾き方を学んでください。

では中指で3弦の3フレットから6フレットまでスライドする方法を例として説明します。

最初の画像はスライドの出発点です。中指はしっかりと力を入れて、フレットの際を押さえてください。ここから3フレット分スライドしたいのですが、そのとき、
1: スライドをしている間、中指の力は絶対抜かない
2: 指の形・角度は絶対変えない
というポイントを守ってください。

2012年1月2日月曜日

音楽理論

音楽理論のトピックのリストです。興味のある項目をクリックしてご覧ください!

初級編
・曲のキーについて学ぼう
・簡単に分かるスケールの話

中級編
・モードについて

『パット・メセニー』おすすめCD

僕がおすすめするパットのCDベスト3はこれ!

『Secret Story』
1992年発表の作品。パットは自分のグループ「Pat Metheny Group」をはじめギタートリオ、ベースとのデュオなどで主に活動していますが、この作品は完全にソロ名義のアルバムです。全曲このために書き下ろした新曲であり、パットがここまでに得てきた音楽的アイディアの集大成と言える作品です。演奏は言うに及ばず、オリジナル曲もパットならではの情感があふれていて素晴らしいし、アレンジもギターストローク爽やか系・ドラマチック系・変拍子系・スティーヴライヒ系なものが織り交ぜられていて素晴らしい。僕個人的にはパットのアルバムの中で1番好きな作品です!

『The Road To You』
1993年に発表されたライブアルバム。Pat Metheny Groupでのライブ音源から選りすぐったテイクを集めたもので、奇跡的なほど素晴らしい完成度です。「First Circle」以降、「Still Life (talking)」「Letter From Home」とブラジリアンミュージックを取り入れた作品を立て続けに発表したパットでしたが、それぞれのアルバムツアーを年に300本ほど行い、自分とグループの演奏をとことんまで突き詰めた結果のサウンドがこのアルバムには詰まっています。ストイックに自分の音楽を磨き続けたパットと、パットに全幅の信頼をおいて活動しているメンバーだからこそ成し遂げられた音楽の高みを体験することができます。選曲もこの時期のPat Metheny Groupのベスト盤とも言えるもので、最初に聞くパットのアルバムとしても一番紹介しやすいものです。多彩な顔を持つPatの "凄さ" を感じることができるアルバムをお楽しみください!

『Question and Answer』
1989年に録音されたギタートリオでの作品。ギター、ベース、ドラムというシンプルな編成ゆえに尚更パットの奥深さを感じられます。パットが使ったギターはいつものGibson ES-1751本だけ。縦横無尽な独特のフレージング、伝統を守りつつパットならではの感性を詰め込んだオリジナル曲、メロディとコード部分を表現する遊び心いっぱいのアイディア。現代ジャズギタリストの最高峰と言われる理由が見て取れます。バックを固めるメンバーは、ベースがMiles Davisのエレクトリック期に発掘されたDave Holland、ドラムはCharlie Parkerのレコーディングにも参加していたという伝説のベテランドラマーRoy Hanes。ジャズギタートリオを聴くのが初めての方にとっては少し地味に聞こえるかもしれませんが、何度も何度も聞くうちに味が出てきます。3人の個性が解け合う様を楽しんでください!

ほんとうはこの3枚の他にもたくさんおすすめがあって、選ぶのに本当に苦労しました。。
アルバムに限らず映像作品やギタースコア・楽譜集などもたくさんありますので、興味のある方はこちらをぜひチェックしてみてください!

ウクレレ・レッスン

ウクレレ・レッスントピックのリストです。興味のある項目をクリックしてご覧ください!

伴奏編
・ウクレレでAmazing Graceを弾こう!伴奏編

メロディ編
・ウクレレで弾くドレミの指使いを憶えよう!

その他
・ウクレレの種類について

2012年1月1日日曜日

イヤートレーニング

イヤートレーニングのトピックのリストです。興味のある項目をクリックしてご覧ください!

・ソルフェージュの読み方
・ソルフェージュでメジャー系モードスケールを憶えよう!
・ソルフェージュでマイナー系モードスケールを憶えよう!
・ソルフェージュをフレーズに応用する方法
・「相対音感」と「移動ド」について

アドリブ研究

アドリブ研究トピックのリストです。興味のある項目をクリックしてご覧ください!

・altered scaleを使ったフレーズ by John Mclaughlin
・Dorian modeを使ったフレーズ by Turtle Island String Quartet
・トルコ行進曲のメロディに挑戦!
・I-VI-II-Vコード進行でのヴァイオリンのフレーズ by Stephane Grappelli
・II-Vコード進行の応用フレーズ by Wes Montgomery

ソロギターに挑戦!

ソロギターに挑戦編のリストです。興味のある項目をクリックしてご覧ください!

Earl Klughのジャズソロギター「So Many Stars」に挑戦しよう!
・その1
・その2
・その3
・その4

ギターレッスン

ギターレッスントピックのリストです。初級、中級、上級のレベル別となっています。各項目の中から興味のあるトピックをクリックしてご覧ください!

<初級>
左手フィンガリング編
・正しい左手の形で弾こう!
・正しい指の角度で弾こう!
・フレットを押さえるときの正しい場所
・フィンガリング・プラクティス

右手ピッキング編
・ピックの持ち方を学ぼう!
・ピックの当て方と角度
・ピックの使い方基本講座
・ピックの種類による持ち方の違いについて
・ピックの握りの力加減
・How to play ダウンストローク
・How to play アップストローク
・How to play マッフルストローク

曲を弾いてみよう!編
・Tears In Heavenの伴奏を弾こう!

テクニック編
・スライド奏法を学ぼう!

ギター&機材編
・自分に合ったギターを探そう!
・自分に合ったピックを探そう!
・チューニングの方法
・ストラップの選び方ワンポイントアドバイス

<中級>
テクニック編
・ピッキングする場所についての考察
・シングルノートピッキング時の手の使い方
・コードトーン&モードスケールのエクササイズ

Fundamentals of Music編
・Tuck&Pattiから学んだこと・Groove Singing
・曲のキーについて学ぼう


<上級>
・I Want You Backのメロディの弾き方!
・目をつぶって演奏することとクリエイティヴィティの関係
・シングルノートプレイ上達のためのトレーニング