2012年1月2日月曜日

『パット・メセニー』おすすめCD

僕がおすすめするパットのCDベスト3はこれ!

『Secret Story』
1992年発表の作品。パットは自分のグループ「Pat Metheny Group」をはじめギタートリオ、ベースとのデュオなどで主に活動していますが、この作品は完全にソロ名義のアルバムです。全曲このために書き下ろした新曲であり、パットがここまでに得てきた音楽的アイディアの集大成と言える作品です。演奏は言うに及ばず、オリジナル曲もパットならではの情感があふれていて素晴らしいし、アレンジもギターストローク爽やか系・ドラマチック系・変拍子系・スティーヴライヒ系なものが織り交ぜられていて素晴らしい。僕個人的にはパットのアルバムの中で1番好きな作品です!

『The Road To You』
1993年に発表されたライブアルバム。Pat Metheny Groupでのライブ音源から選りすぐったテイクを集めたもので、奇跡的なほど素晴らしい完成度です。「First Circle」以降、「Still Life (talking)」「Letter From Home」とブラジリアンミュージックを取り入れた作品を立て続けに発表したパットでしたが、それぞれのアルバムツアーを年に300本ほど行い、自分とグループの演奏をとことんまで突き詰めた結果のサウンドがこのアルバムには詰まっています。ストイックに自分の音楽を磨き続けたパットと、パットに全幅の信頼をおいて活動しているメンバーだからこそ成し遂げられた音楽の高みを体験することができます。選曲もこの時期のPat Metheny Groupのベスト盤とも言えるもので、最初に聞くパットのアルバムとしても一番紹介しやすいものです。多彩な顔を持つPatの "凄さ" を感じることができるアルバムをお楽しみください!

『Question and Answer』
1989年に録音されたギタートリオでの作品。ギター、ベース、ドラムというシンプルな編成ゆえに尚更パットの奥深さを感じられます。パットが使ったギターはいつものGibson ES-1751本だけ。縦横無尽な独特のフレージング、伝統を守りつつパットならではの感性を詰め込んだオリジナル曲、メロディとコード部分を表現する遊び心いっぱいのアイディア。現代ジャズギタリストの最高峰と言われる理由が見て取れます。バックを固めるメンバーは、ベースがMiles Davisのエレクトリック期に発掘されたDave Holland、ドラムはCharlie Parkerのレコーディングにも参加していたという伝説のベテランドラマーRoy Hanes。ジャズギタートリオを聴くのが初めての方にとっては少し地味に聞こえるかもしれませんが、何度も何度も聞くうちに味が出てきます。3人の個性が解け合う様を楽しんでください!

ほんとうはこの3枚の他にもたくさんおすすめがあって、選ぶのに本当に苦労しました。。
アルバムに限らず映像作品やギタースコア・楽譜集などもたくさんありますので、興味のある方はこちらをぜひチェックしてみてください!