2016年7月22日金曜日

ギターのピックアップシステム交換 〜 LR Baggs T-Bridge

みなさんこんにちは!
先日アコースフィアでとある大きなIT企業のカンファレンスにて演奏をしてきました。
その機会に合わせてアコースフィアでの現在のメインギター「Seventy Seven Exrutabo Custom」のピックアップシステムを交換しましたので、内容をみなさんにお伝えしたいと思います。
新旧ピックアップの仕様は以下の通りです。

旧仕様:
・ピエゾピックアップはLR BaggsのElement (プリアンプ一体型)。ピエゾのリボン部分をチューンオーマチックタイプのブリッジに載せて、弦を直接ピエゾに乗せる方法。ギターのマグネットピックアップは使わないので取り外し済み。ボリュームノブ、トーンノブ、ピックアップセレクターの結線は外し、ダミーとして元の位置に取り付け。

新仕様:
・ピエゾピックアップをLR BaggsのT-Bridgeに交換。プリアンプを同じくLR BaggsのControl-Xに交換。

そもそも今回ピックアップシステムの交換に至った理由ですが、旧仕様時は弦が直接ピエゾに乗っているのでピエゾが弦の溝のように変形してしまい、ゆえに長く使っている中で撚っている細いピエゾが断線し、何かの拍子に動いてしまったときにノイズが出てしまう、というものでした。
リアルな弦の質感はとても好きだったのですが、演奏中にノイズが出てしまうのはいただけない。
また各弦のオクターブ調整ができないので大雑把に合わせるしかない、という所もマイナスポイントでした。
今回ピックアップシステムを新しくするに当たり、オクターブ調整がちゃんと出来て、しかもガット弦のフィーリングをちゃんと再生してくれるシステムはないかと探している中で、T-BridgeとControl-Xという組み合わせに出会いました。


LR Baggs T-Bridge
数少ない市販されているチューンオーマチックタイプのピエゾピックアップ。
6弦独立型のピエゾで、6本の出力を1本にまとめてプリアンプへ繋ぐ方式。
きっとRMCのピエゾのように6本をバラで出力してギターシンセ対応としても使えるのだろうと思いつつ、今回は時間がなかったのでその実験はナシ。
普通のニッケル弦とナイロン弦を比べると弦の直径や材質の違いがあるので、オクターブチューニングがうまく出来るのか?という不安が若干ありましたが、問題なく調整可能です。
サドル位置はGodinのマルチアックとほぼ同形の、1~3弦、4~6弦という3本ずつのセットで階段のような形状になります。
写真では1~3弦部分しか見えませんが、様子が分かりますか?
サウンドはギター本来の音色や質感をちゃんと再生しつつ、バラつきの無いフラットな音色という印象です。
ピエゾ特有のカチカチするピッキングノイズはやはり乗ってきますが、EQで補正すれば問題なし。
またいつものように、4〜6弦の巻弦とブリッジサドルの間に薄いゴムシートを挟む工夫も施しました。
これをすることで1〜3弦と4〜6弦の間の音色のギャップがかなり解消されるのですよね。
他には弦高調整ももちろん出来るので、弦のテンションが弱い場合に出るビビリも解消できます。
ナチュラルなアコースティックサウンドを保ちつつも、エレキ並みにセッティングを追い込めるというハイブリッドなシステムですね!

LR Baggs Control-X
これはT-Bridgeなどと組み合わせて使う用途で作られたボディ内蔵タイプのプリアンプです。
元来、マグネットピックアップとピエゾを混ぜてサウンドメイクするために作られています。
その際のボリュームやトーンのコントロールはマグに使われているものを流用するような仕様なので、Control-X本体にはボリュームノブやトーンノブはありません。
一つ付いているノブはマグとピエゾのミックスの割り合いを調整するためのものです。
ピエゾピックアップしか使わない今回のようなケースでは、ボリュームとトーンのコントロールは出来ない状態となります。
手元でコントロールしたい方は何らかの方策を練る必要がありますが、僕の場合は潔く諦めますw。
というかアコースフィアで演奏するシチュエーションだけを考えるのであれば必要がないので、このままでOKです。
ただ、マグにつなげるための配線は生きているので、配線図を見ながらピエゾに関係ない配線を割り出し、信号の経路を辿りながら全ての結線をします。
あと、セミアコにインストールする際の誘導ノイズ対策ですが、ボディ内部の空間に浮いている状態になってしまうので、銅シートなどで囲ってアースに繋げることが望ましいでしょう。

以上、簡単ではありますが今回のピックアップ交換の説明をしてみました。
ご興味のある方はLR BaggsのHPをご覧ください。

改造方法等についてもっと詳しく知りたいという方はギターレッスンのトピックとしても扱えますので、お気軽にお問い合わせくださいね!

[Acousphere Toshi schedule]
吉祥寺 Star Pine's Cafe 10/11 (Live)
荻窪 Acousphere Cafe 9/11 (Party)
荻窪 初心者向けギタークリニック@Acousphere Cafe 8/20
詳細は http://www.acousphere.net へ!

2016年7月8日金曜日

2016年8月20日『初心者向けギタークリニック・簡単アドリブ講座!』のお知らせ!

みなさんこんにちは!
Acousphere清水です。
来る8月20日、初心者のみなさんに向けたギタークリニックを行います!

テーマは『簡単に弾けるアドリブ』です!
アドリブと聞くとどうしても難しいというイメージになっていまいますが、初めての方でも簡単にカッコ良いアドリブが弾けるようになるコツをお伝えします。

アドリブにトライしたことがあるけれど上手くできなかったという方、憧れのアドリブにチャレンジしてみたいという方、ぜひご参加ください!

日程:2016年8月20日(土曜日)
場所:東京荻窪「Acousphere Cafe」
時間:15:50オープン、16:00スタート(Acousphere Cafeは15時からクリニックの準備のため一旦閉まります。)
内容 簡単アドリブ講座(課題曲:Blue Monk)
料金 2000円
人数 定員10名
講師 Acousphere清水、Acousphere奥沢、Sonascribe林本

<お申込み> 
acotoshi@gmail.comまで、「お名前」と「予約人数」を記載の上メールを送信ください! 
件名に「2016/8/20 ギタークリニック参加希望」とご明記願います。 

(ギタークリニックの参加をメールでお送りいただいた方で、 返信が確認出来ない方はメールが届いていない可能性があります。その場合はお手数ですが再度お問い合わせ願います。)

以下、講師陣の演奏動画をご覧ください!