2011年11月29日火曜日

札幌21教育創研の会での演奏を終えて。

先週の土曜日(11/26)、「札幌21教育創研の会」という会合で演奏してきました。
この会は札幌市の主に中学校の先生たちによる勉強会というもので、各界で活躍されている方を講師に招いての講演を聞き、
学校教育を見つめ直す、皆で情報交換をするという場です。
講演終了後これまでは学校の音楽の先生が演奏されていたそうですが、
光栄なことに今回は縁あって僕がミニライブをさせていただきました。

生まれてからずっと札幌育ちの僕にとって、
この会で演奏することは特別な意味合いがありました。
これまで教えを受けてきた小中高のたくさんの先生たちと
同僚、またはお知り合いのはずの先生たちを目の前にしての演奏。
緊張の中にも不思議な親近感のあるステージとなりました。
このような環境の中で、3曲という短い時間でしたが
初めて全てソロギターによる演奏に挑戦。
新しいアレンジメントを作るために悩んだりしましたがそれもまた勉強です。
お話をいただいてから当日までの間、とても有意義な時間になりました。

会の本題であった講演について一言記しておきます。
僕は演奏準備のため講演を聴くことはできませんでしたが、
北都交通の社長さんが長年取り組んできた経験をお話されたそうです。
社員のことを第一に考えて経営していたら
かつて労働組合を解散したいという申し出があったそうで、
このエピソードを聞くだけで素晴らしい会社なのだなと感じます。
誰もがこのような環境で働くことができたらいいのにと思います。

「教育とは文化を伝えること」というお話を今回お世話になった先生からお聞きしました。
昔から伝えられてきたことを中心に置き、時代に合わせた新しいものを肉付けしてはじめて現代の教育になる。
これはまさしく音楽と同じだと思います。
演奏、作曲、その他全てにおいて我々は先輩たちの作品や知識を勉強し、
それに独自のものを付加して自分の音楽を創り上げていく。
我々が実践すべきこと、そして次の世代に伝えていくべきことはこれなのだと思います。

最後に講演後の懇親会の場で、昔からずっとベンチャーズが好きでとか
アールクルーとかリトナーが好きでというお話をしてくださる先生が何人もいてとても嬉しかったです。
今は偉い立場になられている先生たちもやっぱり昔はそうだったんですね。
音楽は心の垣根を取り払い、人と人との繋がりを作ってくれるもの。
この会で僕が得た事柄や言葉は、それ自体が自分にとっての「学び」であったなと改めて思います。