2012年6月21日木曜日

PatMethenyLabo:Target Note Approach / unitの特性と分類

Third WindでPatが演奏している長いtarget note approachのフレーズ。
それを構成する短いフレーズ群のことを"unit"と呼ぶこととします。ここでは各unitの特性を明らかにし、フレーズとして使用するアイディアを紹介します。

まずPatがよく演奏するunitの特性を分析し、同じ特性を持つものに分類してみましょう。
unitは4音で構成されています。
赤字で書かれている数字はunitが向かう音(target note)を表しています。

●タイプA:target noteに直接アプローチするunit


薬指(a)から始まりクロマチックスケールで3音下降する。
3音目の人差し指(i)の次に隣の弦を中指(m)でハンマリングし、target noteに着地する。


人差し指(i)から始まり、すぐに隣の弦を中指(m)でハンマリングする。
それと同じ動きをもう一度繰り返し、target noteに着地する。


2012年6月12日火曜日

アメリカでのウクレレ人気!

ウクレレの生徒さんの一人であるDavidさんはアメリカ出身の方で、レッスンに通い始めてからもう5年以上になります。
毎回練習をしっかりやってきて、レッスン中に上手く弾けないときはかなり悔しがるという努力家です。
そんなDavidさんは今年の誕生日がくると93歳(!)。
それだけでもうスゴイ!と頭が下がる思いですが、そんなDavidさんからアメリカでのウクレレ事情について興味深いニュースがあったとメールをもらいました。
ウクレレはご存知のようにハワイ発祥の楽器ですが、最近はアメリカ本土の方でも人気が出てきているそうです。
NBCニュースで取り上げられていますのでぜひ映像をご覧ください!(上の画像をクリックしてください。)

日本でのウクレレ人気はすでに不動の感がありますが、アメリカ本土でも人気が出てきたとなると新しくて面白いウクレレプレイヤーがたくさん出てきそうですよね!
誰でも簡単に弾けるようになるウクレレなので、興味のある方はぜひ一度手にとって弾いてみてください!

2012年6月11日月曜日

Acousphere音源リリース情報!

アコースフィア結成当時(1999年)からしばらくの間は音源作りを完全手作りで行っていました。
自宅スタジオでレコーディングをし(これは今もですが)、ジャケットデザイン、パッケージングなども全て手作業。
DTM環境がちょうど手軽に入手できる状況が生まれたのと同じタイミングで活動を始められたことが、自主レーベルで音源をリリースしていくことの大きな手助けになってくれたと思います。
そのような時期に作ったCDが今回リリースされた「Go Go Girl」。
奥沢君作のこのピンクのジャケットが懐かしい!
リマスタリングをして更に良いサウンドに生まれ変わった音源が新鮮な響きを聞かせてくれます。
アコースフィアサウンドの原点とも言える音源、まだお聞きになったことがなかった方はぜひダウンロードしてみてください!

2012年6月5日火曜日

PatMethenyLabo:「James」アドリブ研究その4

Patが敬愛するアメリカのシンガーソングライター、James Taylorに捧げた曲「James」。
優しいメロディラインはすぐに口ずさめるくらいポップでありながら、モーダルインターチェンジを駆使したコード進行がとても印象的です。
Acousphereを始めた当初からの愛想曲ですが、いつも演奏しながら気持ちが癒されます。
Patの作曲法の奥深さと、インプロビゼーションの巧みさを絶妙なバランスで聴くことができるアルバムバージョンから、アドリブソロを1フレーズごとコピーし分析していきたいと思います。

Jamesのオリジナルアルバム・バージョンからのアドリブソロコピー、その4です。

<フレーズの説明>
・再生時間2秒
15小節目4拍目のウラ拍から始まるフレーズの、最初の4音を取り上げます。
コード進行はC#m7b5からF#7へとつながる移り変わりの激しい箇所です。
Patはこれらのコードを几帳面になぞるのではなく、重要なポイントに絞って演奏しています。
Patの音使いはF#、G、A#、C#となっていますが、これらの音をどのように解釈すれば良いでしょうか。
C#m7b5からみると4度、b5度、6度、ルートとなります。
F#7からみるとルート、b2度(=b9度)、3度、5度となります。
両者を比べてみると、F#7(b9)のコードトーンを弾いていると考えるのが一番シンプルだと思います。
Patはこの場合(流れの早いコード進行のとき)無理に全てのコードを弾こうとせず、印象的なコードに絞りフレーズをくっきり聴かせているということが言えると思います。