2012年6月21日木曜日

PatMethenyLabo:Target Note Approach / unitの特性と分類

Third WindでPatが演奏している長いtarget note approachのフレーズ。
それを構成する短いフレーズ群のことを"unit"と呼ぶこととします。ここでは各unitの特性を明らかにし、フレーズとして使用するアイディアを紹介します。

まずPatがよく演奏するunitの特性を分析し、同じ特性を持つものに分類してみましょう。
unitは4音で構成されています。
赤字で書かれている数字はunitが向かう音(target note)を表しています。

●タイプA:target noteに直接アプローチするunit


薬指(a)から始まりクロマチックスケールで3音下降する。
3音目の人差し指(i)の次に隣の弦を中指(m)でハンマリングし、target noteに着地する。


人差し指(i)から始まり、すぐに隣の弦を中指(m)でハンマリングする。
それと同じ動きをもう一度繰り返し、target noteに着地する。


●タイプB:異なる弦に移動するunit


人差し指(i)から始まりクロマチックスケールで3音上昇し、中指(m)で隣の弦に移動する。
4音目を異なる音に移動すると次のフレーズのようになります(unitB1')。


人差し指(i)で始まりクロマチックスケールで3音上昇し、人差し指(i)で隣の弦に移動する。
次のunitにどのように連結していくかによって、4音目の選択肢が広がります。


人差し指(i)から始まり、すぐに中指(m)で隣の弦に移動。
その中指(m)から同じ弦の人差し指(i)にプリングオフし、次の弦に中指(m)で移動する。
2本隣の弦に移動するunitである。


●タイプC:その場に停滞するunit


薬指(a)から始まり、すぐに中指(m)で隣の弦に移動。
その中指(m)から人差し指(i)にプリングオフし、中指(m)で元の弦に戻る。


人差し指(i)から始まり、クロマチックノートで薬指(a)まで上昇し、往復して元の人差し指(i)に戻ってくる。


●タイプD:半音移動の動きを繰り返すunit


人差し指(i)から始まり、すぐに隣の弦に中指(m)で移動。
その中指(m)から人差し指(i)にプリングオフし、薬指(a)でさらに隣の弦に移動。
同じ形のフレーズを全体的に半音上がった音で繰り返す。


人差し指(i)から始まり、すぐに中指(m)で隣の弦に移動。
さらに隣の弦に人差し指(i)で移動。
同じ形のフレーズを全体的に半音上がった音で繰り返す。
(このunitは2弦ルートのメジャートライアドである。)

今回の説明は以上です。
それぞれのunitの特性を活かしつつ組み合わせることで、好きな長さのtarget note approachフレーズを作ることができます。
譜例は別ページで紹介しますので、チャンレンジしてみてください!