2011年12月8日木曜日

ギター試奏レポート・Gibson ES-175

世に出ているギターの種類はとてもたくさんありますよね。たくさんあり過ぎて、どれを選べば良いのか分からないくらいです(苦笑)。
今回は僕が良いと思うジャズギターを試奏してきましたので、これからジャズギターを買おうと思っている人はぜひ参考にしてみてくださいね!

「Gibson ES-175」ってどんなギター?
このギターは一般的に「ジャズギター」とか「フルアコ」と呼ばれているもので、太くて甘い音色から主にジャズやフュージョンで使われることが多いギターです。
Gibson(ギブソン)社から発売されて以来、世界中のジャズギタリストの憧れでもあり、Pat Metheny、Joe Passといった多くのトップギタリストにも愛用されてきました。
ジャズを弾いてみたいと思っている人には、ぜひ一度試してほしいギターですね!

「Gibson ES-175」を弾いてみよう!
今回は1970-72年製のギブソンES-175を弾かせてもらいました。
このギターは16インチ幅というコンパクトなボディのおかげで操作性がとても良いのが特徴ですね。
ジャズギターはボディが大きいからきっと弾きづらいんじゃないか...、というイメージを持った人でも楽に抱えて弾けると思います。
ネックの感じはやや幅広で薄めなのでとても弾きやすい!
そして弦高が低い割にはテンション感がしっかりとしているので、リードプレイヤー向きだと思います。
サウンド的には、生音では無駄な倍音が無く、すっきりと乾いた音。
アンプを通すと柔らかくてサスティーンがあり、丸く太い音色がします。
いかにもジャズギター!という音ですね。
ES-175は作られた年代によってボディやネックの作りが全然違うギターなのですが、この70-72年製のギターはかなりタイトな音だと思います。
コードを弾くと弦の分離がはっきりして、クリアーなコード感があります。
フロントピックアップを使って思いっきりジャジーに弾くも良し、リアピックアップを選んでブルースプレイにチャレンジするのも面白いかもしれませんね。
もちろんフュージョン系にもばっちり対応できます!使い勝手の良さとサウンドの良さを合わせ持つ、トータルとして素晴らしい楽器でした!


<今回のギター>
Gibson ES-175(1970-72年製)
カラー:Natural
top・side・back:laminated maple
neck:3 piece mahogany
fingerboard:rosewood
bridge:rosewood
試奏時使用アンプ:Polytone mini brute、EQ:all flat
使用弦:ダダリオ ribbon wound (0.12~)
協力:渋谷Walkin'

Gibson ES-175のスペックなど
1949年の生産開始以来、幾多の仕様変更を受けながら現在に至る、このES-175系モデル。
半世紀以上に渡って親しまれている、エレクトリック・アーチトップの大定番モデルです。
今回のモデルは1969年から1970年代前期頃の仕様となり、3ピースのマホガニーネックが特徴です。
ピックアップカバーやテイルピースといった金属パーツの表面は、1960年代の中期以降、それまでのニッケルメッキから耐久性の高いクロムメッキに仕上げが変更されたため、今回のギターにマウントされているパーツについても製作後30年以上が経過していながら十分な光沢が保たれているようです。
ちなみに、モデルネーム「ES-175D」の「D」は「Dual Pickups」を示し、フロントポジションのみの1×ピックアップ仕様は、モデルネームが「ES-175」となります。

長く弾き継がれているギターにはその理由がある!
半世紀以上に渡り数多くのトップギタリストに愛用されてきた175ですが、誰もが弾きたいと思う理由があるということが今回分かりました。
それは175のサウンドと演奏性の良さに尽きると思います。
一度持ってしまうとずっと手放したくなくなるという感覚、僕も感じました。
みなさんもそんなギターに巡り合えると良いですね!