2012年2月6日月曜日

簡単に分かるスケールの話

楽譜集や音楽雑誌などを読んでいると 『スケール』という言葉を目にすることがよくあると思います。 日本語に訳すと『音階』となり、 簡単に言うとドレミファソラシドのような音の並びのことです。曲のメロディ、ギターのコードやフレーズ、ベースラインなどは全てこの『スケール』に含まれている音から出来上がっているので、『スケール』を知ること =その曲を深く理解することと言えます。またそこから新しいアイディアを生み出すことも可能になります。 ここではその『スケール』成り立ちに焦点を当て、 初心者の方にも分かりやすくお話ししていきたいと思います!

目で見るスケール
『スケール』=「音の並び」ということをお話ししましたが、 まず視覚的に分かりやすいピアノを使って見てみましょう。次の図をご覧下さい。


白い鍵盤(白鍵=はっけん)と黒い鍵盤(黒鍵=こっけん)が並んでいますよね。これらの鍵盤にドレミファ・・・を表示してみると次の図のようにこうなります。


ご覧の通り左から右に向かってきれいに並んでいるのがお分かりになると思います。このような音の並びのことを『スケール』といいます。







目で見るスケール on ギター!
では次にギターを使って同じくスケールを見てみましょう。下の図はギターのフィンガーボードです。
ここにさっきのピアノ同様にドレミファ・・・を表示してみると次のようになります。

ギターでもピアノと同じく左から右に向かって並んでいますね。でもひとつピアノとは異なる点があります。ド~レ、レ~ミ、ファ~ソ、ソ~ラ、ラ~シの間は離れていて、 ミ~ファ、シ~ドの間はくっついていますよね? ピアノのときは全部の音がくっついていたのに、 ギターのときはどうして離れている音があるのでしょうか? 実はこれには一つトリックが隠されているのです。 次の図を見てください。


ドレミファ・・・と書かれてある鍵盤はすべて白鍵ですね? そして ★ マークが付いている黒鍵は 何も書かれないまま残っていますね? そうです、実はピアノの黒鍵がギターの「ド~レの間」に 相当するものだったのです。




つまり「ドレミファソラシド」というスケールは次のように音が並んでいるものなのです。






このように視覚的に見てみると言葉で説明されるよりもずいぶん分かりやすいですね!音楽理論というと難しく感じてしまうものですが、中身が分かれば全然難しいものではないので、ぜひいろいろ勉強して自分の世界を大きく広げてください!