2015年1月29日木曜日

ソルフェージュをフレーズに応用する方法



ソルフェージュを実際の演奏に応用するために、コピーしたフレーズにソルフェージュを当てはめる方法を紹介します。まず最初に必要な作業は以下の通りです。

1)フレーズをコピーする。
2)曲のKeyを聞き取り、フレーズのバックに流れているコード進行も一緒に聞き取る。
3)そのコード進行に対して、フレーズにソルフェージュを付ける。


僕はこの作業を楽譜にしながら進めています。例として実際コピーしたフレーズとその楽譜を見てみましょう。
※ちなみにこの楽譜は、1段目が音符とソルフェージュ、2段目がタブ譜、3段目が左手の指使いと右手のピッキングを表しています。





このフレーズはロベン・フォードの「Tea Time For Eric」(アルバム "The Inside Story" に収録)というブルース系の曲からピックアップしたもので(2分12秒のあたり)、マイナーペンタトニックスケールで出来ています。注)この部分のコード進行はG7~D7となっていますが、僕はこのフレーズの響きからD7の上だけでも当てはめて使えると解釈しました。つまりG7のところの音もD7の中にあると仮定して以下の作業を続けていきます。

ではソルフェージュを当てはめていきましょう。まず一番最初の音から実音名で言うと、
Ab、D、G、G、G、F、D、C、A、G、F、D、C、D
となっています。これらがD7の中で何度の音なのかを見てみるとこのようになります。
b5、1、4、4、4、b3、1、b7、5、4、b3、1、b7、1
これを更にソルフェージュで表すとこうなります。
Se、Do、Fa、Fa、Fa、Me、Do、Te、So、Fa、Me、Do、Te、Do

これがこのフレーズのソルフェージュです!ここまで出来たらこのソルフェージュを手がかりにして違うコード(例えばC7など)の上で弾くことができるようになります。ただ一つ注意してほしいことは、フレーズのニュアンス(強弱、スライド、ビブラートなど)を絶対忘れないでという点。音楽の本質は楽譜やソルフェージュではなく「音そのもの」なのですから!