2012年1月4日水曜日

スライド奏法を学ぼう!

ギターの基本テクニックの一つ「スライド奏法」について説明します。

スライドってどんな弾き方?
どんな楽器にもその楽器にしかない独自の演奏方法がありますが、スライドはギター特有のものです。弦を押さえている指を滑らせて独特の音色を出し、まるでボーカリストが歌っているような効果(!)を作り出す素晴らしいテクニック!この機会にマスターしてギター演奏の幅を大きく広げてください。

スライドの種類
一口にスライドと言っても、いろいろな弾き方があります。演奏のポイント別に分類するとこうなります。
・スライドの方向:アップ、ダウン
・スライドの幅:小(1フレット分など)、中(5フレット分など)、大(12フレット分など)
・スライドのスピード:ゆっくり、速い、超速い
この3つのポイントからどんなスライドが良いのかを考えて演奏するのですが、まずは基本の弾き方を学んでください。

では中指で3弦の3フレットから6フレットまでスライドする方法を例として説明します。

最初の画像はスライドの出発点です。中指はしっかりと力を入れて、フレットの際を押さえてください。ここから3フレット分スライドしたいのですが、そのとき、
1: スライドをしている間、中指の力は絶対抜かない
2: 指の形・角度は絶対変えない
というポイントを守ってください。

そして2枚目の画像はスライドの終着点なのですが、これは悪い例です。どこがいけないのかと言うと、上の画像と比べてみて手の形が大きく崩れてしまっていますね。これでは移動中に中指の力が抜けてしまいしっかりと弦を押さえられません。



では3〜4枚目の画像で出発点と終着点の手の形を見比べてみてください。同じ形と角度を保ったままスライドしているのが分かりますね!このように弾くと中指にずっと力を保ったままスライドができ、音がかすれてしまったり終着点の音が全然聞こえないなどということにはなりません。これがスライドを上手に弾くコツです。










そしてもう一つ大事なポイントがあるのですが、それは「スライド中は顔を動かさずに目線だけを動かして、出発点から終着点を見る」という点です。例えば3フレットから6フレットへのスライドの場合、まず最初、出発点の3フレットを押さえているときは目線は3フレットにあり、次に目線を先に終着点の6フレットにやり、最後に指を終着点までスライドさせます。こうすることで左手をどのくらいスライドさせれば良いのかがはっきり分かり、目標をしっかりと把握しながらスライドできるのです!

スライドはギターを歌わせる大切なテクニック!
メロディやソロを弾くとき、ただ単に弾きたい音を弾けば良い演奏になるか、というとそうではありません。音のニュアンスやバリエーションを付けることが変化のある面白い演奏へとつながります。僕はボーカリストがメロディを歌うようにギターでメロディを歌わせたいと思い、いつも色々な工夫をしてメロディを弾いているのですが、スライドはとても大きな効果を生み出してくれます!「このアイディアをこの場所で使ってみたらどうなるだろう?」という実験をしながら、遊び心を持っていろんなことにトライしてみると、きっと思い掛けない楽しい結果が生まれると思いますよ!Let's try!!