2012年1月17日火曜日

弦の交換に必要な工具

ここではギター弦の交換方法を視覚的に分かりやすく紹介していきます。弦は時間が経つと錆びや汚れで劣化します。ギターを買ったときから弦を張りっぱなし、という人もいるかもしれませんがそんな人は特に注意が必要です。劣化した状態のまま弾いているとザラザラして弾きずらく、音色も良くないので上達の妨げになります。ある程度長く弾いて弦の状態が悪くなってきたなと思ったら迷わず交換しましょう!

まずは必要な工具を揃えましょう。それぞれの使い方を学んで効率よく交換できるようになってくださいね。

ニッパー
長さが余った弦や古くなった弦を切るために使います。ラジオペンチなどでも弦を切ることはできますが、ニッパーの方が細かいところまで刃が届くのでおすすめです。あまり小さすぎると力を入れずらいので、ちょっと大きめのものが良いと思います。
[ワンポイントアドバイス] アコギの6弦やベースギターの弦は太いので切るのにかなり力が必要です。そんなときは一気に切ろうとせず少しずつ刃を入れていくようにすると意外と簡単に切れますよ!


プライヤー
弦をつまむために使います。ペグに巻いてある部分には巻きグセが付いているので、外すときバネのようにはじけることがあります。鉄弦の先端はとくに尖っていて危ないので、素手ではなくプライヤーで外すのが安全です。普通のペンチでも弦をつまめますが、先が太いと繊細な作業ができないのでプライヤーをおすすめします。

チューナー
交換直後の弦は強い力で伸ばされているのでチューニングが安定しません。弦が安定してくるまでは頻繁にチューニングしましょう。
[ワンポイントアドバイス] 写真のようなクリップ式のチューナーは弦振動を直接拾うタイプなので、エレキにもアコギにも使えて便利です。周りがうるさくてもチューニングできるのも嬉しいですね。

6角レンチ
フロイドローズ・トレモロやヘッドレスギターの弦交換に使います。普通ギターを買うと付属されていますが、無くしてしまった場合は市販されているものを買えば大丈夫です。径の異なるcmサイズとinchサイズがあるので注意してください。両方のサイズが一緒になったセットを買うのが無難でしょう。

楽器用クロス
弦を全て取り外したときに、指板についた汚れやピックアップ周りのホコリを取るために使います。演奏で弦やボディについた汗や汚れを取るのにも使えるので、一枚用意しておくとよいでしょう。

メンディングテープ
フルアコのブリッジはボディに固定されていないので、弦を外すと動いてしまいます。弦を外す前にメンディングテープでブリッジを軽く固定し、元の場所からずれないようにしましょう。

ペグ回し
弦交換を頻繁にする場合、ペグを回すのは意外と大変な作業です。そんなときに使えるのがこの「ペグ回し」。ペグにかぶせてグルグル回せば楽に弦が緩みます。弦交換にスピードを要求される場合役立つ道具ですね。ただペグ周りのヘッドにキズが付いてしまうことがあるので、注意して使ってください。

弦交換は楽器店でしてもらうこともできますが、やはり自分のギターは自分の手でケアしたいですよね。正しい手順で、正しい道具を使って行えば誰でもちゃんと交換できます。弦交換を以外と苦手にしている人もいると思いますが、コツを学んで上手にできるようになってくださいね!