2012年1月7日土曜日

正しい左手の形で弾こう!

意外に思う人もいるかもしれませんがギター演奏とスポーツには共通するところがたくさんあります。動かし方の違いこそあれどちらも体を使うことに変わりはありません。スポーツから学べるアイディアをギターに応用してより良い演奏を身に付けましょう!

ギターとスポーツの共通点から学ぶ
例えば野球のバッターの場合、正しくバットを構えて正しくスウィングすることがヒットやホームランを打つのにとても大切ですよね。ギターも同じで正しくギターを構えて正しい指や腕の動きをすることが良い演奏に必要なのです。これから説明する「指の動かし方(=フィンガリング)」はバッターで言うところのスウィングに当たります。バッターの場合は、1:ホームランを打てるけど三振がたくさんある、打率が低いタイプ=ブンブン大振りするタイプと、2:ヒットをたくさん打てて三振が少ない、打率が高いタイプ=コンパクトに振るタイプに分かれると思います。しかしギターの場合はいつもしっかりと弦を押さえられて外さないフィンガリングが求められます。要するに打率の高いフィンガリングはバッターと同じでコンパクトに動くということなのです!ではコンパクトなフィンガリングとはどういうものなのか説明をしていきましょう。



この写真で注目してほしいポイントは、人差し指以外の指が弦から大きく離れて上がっているところです。
これでは次に他の指で押さえに行くときに弦との距離が遠く、確実に押さえられないリスクが生まれてきます。
そのリスクのせいで「時々上手に弾けるけど大抵は上手に弾けない」というようになってしまうのです。

こちらの写真では指が高く上がっていませんね。
指を弦からあまり離さないことで次に押さえに行くのがとても簡単になり、確実に良い音を出せるようになるのです!
しかも楽に速い動きもできるようになり、一石二鳥なのです!





リスクの少ない演奏方法を!
今回はコンパクトなフィンガリングをすることで確実に弦を押さえられるようになり、良い演奏をできるようになるということでしたね。上手に弾けないということは演奏の中に何らかの問題があるということです。その問題を引き起こしているのが先程も言いましたが「リスク」ということになります。トップレベルのギタリストの中には自分の演奏を更に良くするためにわざとリスクを背負って演奏している人もいますが、ギターの基本を学んでいる段階の人は「できるだけリスクを無くして確実に弾ける方法を学ぶ」という考え方を大切にしてください。それが上達への一番の近道だと思います。